別府明礬(みょうばん)温泉「湯の里」では、温泉の噴気を利用して、湯の花の製造をしている。古来から伝わるその製法が国の重要無形民族文化財に指定されて、独特の風情を醸している。
大露天岩風呂と、わら葺屋根の花小屋を使った貸切家族風呂(TOPの画像)の泉質は、硫化水素型の単純酸性硫黄泉。
pH2.2と強い酸性だが、思いのほか軟らかな肌触りの湯だ。
皮膚病、水虫などには特に高い効果を発揮するので、湯の花も人気がある。
宿泊は通年うまいフグを食わせると評判の城下町臼杵(うすき)市へ。
100年以上前の古民家を再生した、ふぐ処「ほり川母屋」でフグ三昧。
白菜伝来前、かの地では、夏でもフグを食べていた記録がある。フグ刺身、とおとうみ(身と皮、つまり「みかわ」に近い事からの洒落で命名された部位)刺身、唐揚げ、皮の和え物、鍋などボリゥム満点。
雑炊に辿り着く前に満腹になる。
湯の里(別府明礬温泉)/ふぐ処「ほり川母屋」DATA
温泉 | 湯の里(別府明礬温泉) |
住所 | 〒874-0843大分県別府市明礬温泉6組 |
電話 | TEL0977-66-8166/FAX0977-66-8421 |
味処 | ふぐ処「ほり川母屋」 |
住所 | 〒875-0041大分県臼杵市祇園西5組 |
電話 | TEL0972-63-2611 |
地図 |
■『夕刊フジ』に好評連載の板倉あつし取材の「菜湯紀」を再編集したものです。