富山県南砺市の「五箇山合掌造り集落」は1995年、ユネスコ世界遺産に文化遺産として登録された。相倉(あいのくら)地区に20棟、菅沼(すがぬま)地区に9棟の合掌造りが現存しており、古いものは、400年前に建造されたと云われている。
正三角形に近い断面を持つ特徴ある屋根は、豪雪に対する先人の知恵。つまり、雪が滑り落ち易い形なのだ。
縄で縛って持ち歩ける程硬い「五箇山豆腐」や「栃もち」などの郷土食や、日本三大民謡と云われる『こきりこ節』や『むぎや節』など民俗学の宝庫といえる貴重な地である。
五箇山温泉「五箇山荘」の湯は、世界遺産地区に湧き出る希少価値の高い温泉で、その泉質は、アルカリ性単純温泉で無色澄明の、柔らかな湯だ。

市内福光地区には手間隙かけて開きにしたドジョウに串をうち、炭火で香ばしく焼いた名物「とじょうの蒲焼き」がある。
南砺市観光大使の林道美有紀さんの案内で、割烹料理「志ようず」の会席料理に追加して蒲焼きを頼んでみたが、深い味わいと、一串130円という素朴で良心的な価格には感動した。

五箇山荘(五箇山温泉)/割烹料理「志ようず」DATA
温泉 | 五箇山荘(五箇山温泉) |
住所 | 〒939-1913富山県南砺市田向333-1 |
電話 | TEL0763-66-2316 |
味処 | 割烹料理「志ようず」 |
住所 | 〒932-0231富山県南砺市山見1766 |
電話 | TEL0763-82-0276/FAX0763-82-3714 |
地図 |
■『夕刊フジ』に好評連載の板倉あつし取材の「菜湯紀」を再編集したものです。