長野県小谷村の来馬温泉と「身土不二」料理

長野県小谷村の来馬温泉「風吹荘」（くらまおんせんかざふきそう）は正真正銘の源泉掛け流しだ。

源泉掛け流しのお湯に浸かり、スローフードの料理を食す

こんこんと湧き出す豊富な湯量が自慢のナトリウムー炭酸水素塩泉は、身体の芯からポカポカと温まる。
慢性的な皮膚病・婦人病・消化器病のほかに神経痛や冷え性、肩こり等に効果が高い。

↑源泉掛け流しの内湯

無口でシャイな江蔵（えぞう）武史、智恵子夫妻が切り盛りするこざっぱりとした山小屋風の飾らぬ風情も心地好い。食のコンセプトは健康（身）のために地元で採れたもの（土）を食べる、薬膳の基本「身土不二（しんどふに）」（TOPの画像）。

地元で自然の恵みをたっぷり受けた米・野菜・山菜、日本海から直送の海の幸が満載。鰻の肝、ズワイガニと蕪の含煮、鱸のあらい、カンパチ塩炙り寿司、長芋饅頭、鹿肉ステーキ、手打ち二八そばなど、朝食もしかりだ。手打ちそばと入浴で1000円も泣かせる安さだ。

風吹荘（来馬温泉） DATA

■『夕刊フジ』に好評連載の板倉あつし取材の「菜湯紀」を再編集したものです。