山口県を代表する産業の町宇部市の北西部万倉地区にある交流施設が「楠こもれびの郷」だ。
pH9の温泉に浸かったら、「宇部かま」を購入だ!
地元の農民や住民が組織して地域を活気付けたいと作り上げた施設は、農業研修交流施設、農産物直売所、農家レストランと、くすのき温泉「くすくすの湯」で構成されている。
源泉温度が35度弱なので、加温はしているが、加水はしておらず、pH9の肌触りの柔らかいアルカリ性単純温泉である。
地元のお年寄りには、腰痛や肩こりが治ると好評だ。
浴室、浴槽は県内産の総ひのき作り、地物の石を丁寧に積上げた石風呂も落着いた風情だ。
創業70年の老舗、宇部蒲鉾株式会社、通称「宇部かま」の地元の魚だけを使う蒲鉾や竹輪の歯応えと味わいは、でん粉や輸入材料を使ったものとは明らかに違う逸品だ。
一級水産練り製品製造技能士、友原さんの指南で竹輪つくりに挑戦したが、思いのほか難しい。名人が仕上げてくれる、体験でしか味わえない焼き立ては驚くほど旨い。(体験は要予約)
↑日本で第1号の一級水産練り製品製造技能士もいる宇部蒲鉾。友原さんの指南で竹輪つくりに挑戦
くすくすの湯(くすのき温泉)/宇部かま DATA
温泉 | くすくすの湯(くすのき温泉) |
住所 | 〒757-0214山口県宇部市西万倉1662-1 |
電話 | TEL0836-67-2617/FAX0836-67-2616 |
味処 | 宇部蒲鉾株式会社 |
住所 | 〒755-0084山口県宇部市川上697-20 |
電話 | TEL0836-33-5151/FAX0836-22-3271 |
地図 |
■『夕刊フジ』に好評連載の板倉あつし取材の「菜湯紀」を再編集したものです。