ランデブー コラボレーションズ Vol.1 その聴きごこち

クールサウンドの主宰者、中田利樹氏とアイランド AORの良心ランス・ジョーがコラボレートした初めてのアルバム「ランデブー コラボレイションズ Vol.1」。全10曲中8曲が新曲という力作。ロビー・ブキャナン(キーボード/ジョージ・ベンソン、チャカ・カーンのアルバムにも参加)、マイケル・トンプソン(ギター/クインシー・ジョーンズ、デヴィッド・フォスターのアルバムにも参加)、ブルース・ガイチ(ギター/バーブラ・ストライサンド、リチャード・マークスのアルバムにも参加)、ビル・カントス(キーボード・ヴォーカル/ジェイ・グレイドンとの共作やバート・バカラックバンドにも参加)、石井一孝(ヴォーカル/ディズニーアニメ「アラジン」の主役の歌の吹き替え、レ・ミゼラブルのジャン・ヴァルジャン役)ほか、 名うてのミュージシャンが多数参加。 ポップで親しみやすいメロディーと完成度の高い演奏を融合させた、アダルト・コンテンポラリーの理想形に仕上がっています。

 オリエントチックなイントロから始まる「Hikari 501」でいきなり癒され、海辺の夕暮れを彷彿とさせる「All Of The Time」、軽快なコンテンポラリー・ミュージック「Shoulda Woulda Coulda」、ビル・カントスの歌声が優しく心に響く「Melody」、ウイリアム・カット主演のコメディドラマ「アメリカン・ヒーロー」の主題歌を歌うジョーイ・スキャベリーばりの歌声をきかせてくれるヘンリック・ハンソンの「Until I Found You」、その曲調が映画「君がいた夏」のサントラを思い出させる「Soulmate」、ブルース・ガイチのアコーステイック・ギターと、のびやかな高音と豊かな表現力を兼ね備えたミュージカル・スター石井一孝の歌声が冴えわたる「You’ll Always Be The One For Me」、アイランドAORを音にするとこうなる!のお手本「Power To Believe」、山下達郎のクリスマス・イヴに次ぐクリスマスソング「Christmas Gift」は、三○伊勢○の2018年クリスマスソングに・・・(私が提案します)、「Soulmate」=大切な人と訳したいですよね、愛と友情に包まれるなぁ。こんな10曲がここち良く楽しめる名作に感謝。陽気な飲み友達の中田利樹さん、凄いコンポーザーだったのね。

アメリカン・カーライフ・マガジン「A-cars」2018年9月号
「DJ-Qの音楽ゼミ」に加筆修正しました。