ブレナ・ウィテカーのブレナ・ウィテカー  その聴きごこち

マイケル・ブーブレを発掘し育成したフォスターが、ブーブレ以来初めて育成からプロデュースまですべてを手掛ける現代のシンデレラ

『ブレナ・ウィテカー』 ブレナ・ウィテカー

アメリカ、カンザスシティ出身のブレナ・ウィテカーは、子供のころにペギー・リーやエタ・ジェームスといったジャズ・シンガーに憧れて歌いはじめ、11歳でプロとしてステージ・デビュー。その後ブロードウェイで学ぶため17歳でニューヨークに移住し、20代前半はミズーリでジャズ・バンドを率いて活動。その後ロサンゼルスに移住し、ホテルのバーのレギュラー・バンドとして活動を開始すると瞬く間に話題となり、毎週のショウのチケットは入手困難という状況に。スティーヴィー・ワンダー、クインシー・ジョーンズといったアーティストもファンを公言するなど、ミュージック・シーンで話題が沸騰するさなかVerve会長=デイヴィッド・フォスターに見初められデビューが決定。マイケル・ブーブレを発掘し育成したフォスターが、ブーブレ以来初めて育成からプロデュースまですべてを手掛ける現代のシンデレラ。(ユニバーサル ミュージックHPより)

筆者は2018年5月18~20日に、豪華客船ぱしふぃっくびいなすのジャズ・クルーズ企画に取材乗船する好機に恵まれました。ブレナ・ウィテカーのライブをかぶりつきで観て聴いたのですが、シェリル・ベンティーンのしなやかさ、ティナ・ターナーやチャカ・カーンをも凌ぐパワーと歌唱力で軽々と歌いこなすにジャズ・ポップス・ソウルミュージックにノックアウトされた(古い言い回しですなぁ)のですよ。豊かな表情と大きな瞳の持つ目力にシビレて、アフターステージでのキュートで優しい振る舞いにコガレました。この企画には大御所ベーシストでプロデューサーのマーカス・ミラー、美人サックスプレイヤーsaeka、トニー・サッグス・トリオなどのライブも組まれていたのですが、そのすべてがハネた最終日の深夜に行われたジャムセッション(即興演奏会)でブレナ・ウィテカー歌った「ネイチャー・ボーイ」が凄かった。グラミー賞を15回も受賞したスーパープロデューサー、デイヴィッド・フォスターが惚れ込んだ歌声はアメリカンミュージックの金字塔なのですよ。

定価 ¥2808 (税込)/ UCCV-1153/収録曲は公式HPで
発売元 ユニバーサル ミュージック合同会社

このクレジット見てよ!
ブレナ・ウィテカー(vo) 、マイケル・トンプソン(g) 、 カリートス・デルプエルト(b) 、リンドン・ロシェル(ds) 、デイヴィッド・フォスター(key, produce)

アメリカン・カーライフ・マガジン「A-cars」2018年7月号
「DJ-Qの音楽ゼミ」に加筆修正しました。