群馬県上野村 塩ノ沢温泉「国民宿舎やまびこ荘」と、峠のうどん「藤屋」

上野村は、群馬県の最西南端に位置する「群馬の秘境」だ。

塩ノ沢温泉「国民宿舎やまびこ荘」の泉質は、含鉄・二酸化炭素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉で、塩分が皮膚をコーティングして、保温保湿効果が高い。
石に囲まれた洞窟風呂は、のぼせないようにと、湯船を浅くしてあり、半身浴がゆっくり楽しめる。
地産池消の「山家料理」が魅力の村営宿泊施設だ。

↑塩ノ沢温泉を源泉にする「国民宿舎やまびこ荘」の温泉大浴場には露天風呂もある

上野村のご当地グルメなら、峠のうどん「藤屋」を訪ねて欲しい。
ご夫妻だけで営むこの店は、一人前のうどんに使う小麦粉の量が2合強という泣く子も黙る、超極太デカ盛り店だ。

11時半の開店ながら、開店前に並んだ客で売切れてしまう事が多い、幻の店だ。
山盛りの地粉手打ちうどんに、山盛りの野菜天麩羅、ゆで卵がのって600円。
「こんな不便な山の中まで来てくれるのに、足りないと悪いからね」と、大盛りは器に入るだけ、山盛り入れて、同じ価格だから嬉しい悲鳴だ。

↑地粉手打ちうどんに、山盛りの野菜天麩羅、ゆで卵がのる

国民宿舎やまびこ荘（塩ノ沢温泉）／藤屋DATA

■『夕刊フジ』に好評連載の板倉あつし取材の「菜湯紀」を再編集したものです。