オーストラリア料理 ガストロ パブ オーガスタス 食べごこち

オーストラリア料理 ガストロ パブ 「オーガスタス(Gastro Pub Augustus)」

オーナーシェフの菊川雄吾氏は1987年愛媛県生まれ

食いしん坊の皆さん。オーストラリア料理 ガストロ パブ 「オーガスタス(Augustus)」の食べごこちリポートです。
コンセプトは「おいしいものならジャンルにこだわらず」。九州の大学を卒業後上京、スパニッシュイタリアン「RIGOLETTO」、スペイン料理「コメドール・エル・カミーノ」などでの修業の後、オーストラリアのメルボルンで研鑽を重ねて2016年6月6日に渋谷「オーガスタス」を開店。オーストラリアならではの自由な空気を料理で表現しています。オーストラリア産の食材はもちろん、出身県である愛媛食材にもこだわる真摯な姿勢が素敵なレストランです。


お店のデータ ガストロ パブ 「オーガスタス(Gastro Pub Augustus)」
050-5283-1274
東京都渋谷区渋谷3-15-2 コンパルビル2F
JR渋谷駅新南口徒歩2分 新南口を出て直進。明治通りを右折し、徒歩1分
https://www.hotpepper.jp/strJ001146385/

「ダチョウのたたき」800円

オーストラリア産のモモ肉を使用。ダチョウの肉は牛豚鶏と比べて高たんぱく、高鉄分、低脂肪、低カロリーなヘルシー食材。身のほとんどが赤身なので、あまり火を通しすぎない調理法が適しているようですから、たたきは非常に理にかなった食べ方なのです。岩塩やスパイス、オリーブオイルで上品に仕上げられた肉の噛みごごちは思いのほかモッチリ。噛めば噛むほどにあっさりの中にもコクのある滋味で満たされる。ビール、ワインはもちろん焼酎や日本酒でも充分いけると思います。わさび醤油でも食べてみたいので、ぜひオプションに加えてくださいな。

「鴨の自家製生ハム、ミモレット 苦みのあるサラダ」800円

鴨の生ハムは、保存第一主義の大手製品とは違い、自家製ならではの薄塩でカモ肉特有の旨みがしっかり感じられる。熟成が進むとカラスミにも似た風味を醸すミモレットチーズとクレソンの苦みがベストマッチ。

「オリジナルフィッシュ&チップス」780円~

一般のフィッシュ&チッップスといえば、タラや深海魚メルルーサなどの身をフライにしたものと雑に切ったフライドポテトが山盛りでガツーンと出てくるものですが、オーガスタスのそれは、フランスでは「天使の髪」と呼ばれる小麦粉とコーン粉を練って糸状にしたカダイフを衣に見立てます。そしてフィッシュの正体は、驚くなかれ!愛媛県産の真鯛を惜しげもなく。ポテトは小粒なメイクイーンを茹でた後150度のラードで揚げて一晩寝かせて、180度のラードで2度揚げする。クレソンと三浦半島青木農園産の大根を使ったピクルスを合わせて、パプリカパウダーをかける。凝りに凝った逸品ですな。

「カンガルーのグリル ベリーソース」1800円

カンガルー肉はルーミートと呼ばれ、低脂肪、高たんぱく、低コレステロールという特徴を持ち、体脂肪燃焼効果と筋肉増強効果が注目され、サプリメントにもなっている共役リノール酸という成分がすべての食品の中でNo.1の含有率を誇る、なんだか完璧な食材のようですね。表面をこんがり焼き上げたルーミートに、爽やかな酸味を持つブラックラズベリーのソースをかけたグリルの食べごごちは良好。香ばしさとジューシーがマッチしたいける味です。三浦半島青木農園産のあやめ雪蕪と黄蕪の付け合せが程よいアクセントです。

「豚肉と赤林檎の自家製ソーセージのグリル」1P・700円

オーガスタス一押しの一品。噛みしめると口の中でホロホロとほどける様な食べごこち。林檎には血流改善や高血圧、動脈硬化の制御効果などさまざまな利点があるので、嬉しいじゃありませんか、この組み合わせ!

「子羊のグリル」1600円

オーストラリア産子羊のグリルを三浦野菜とともに香ばしく焼きあげています。オーガスタス特製のBBQソースででがっつりと行きましょう。

かぶりついているのが「マックス江崎」くん。たくましくもお茶目な肉好きナイスガイです。
※彼はとにかく肉好きで、毎日毎日「オーガスタス」で食事しているみたいですな。

「ブドウ牛のエアーズロックステーキ」3200円

肉質に優れるアンガス種に限定し、ワインの搾りかすを加えた穀物飼料を与え長期間飼育された、旨みに優れるオーストラリア産牛肉。ご存じエアーズロックは、オーストラリア中央に位置する世界で二番目に大きい一枚岩。分厚く切られたステーキの雰囲気はそのもの。ジューシーな極厚ステーキのガツンとくる食べごこちは一級品です。
しかし・・・エアーズロックが世界で二番目に大きい一枚岩とは驚きですな。一番デカいのは西オーストラリア州にある「マウント・オーガスタス」であり、エアーズロックの2.5倍もあるんだとか。オーナーさんこの料理名はエアーズロックの2.5倍「マウント・オーガスタス」にしましょうよ!インパクトも味も抜群ですよ!

「マックス江崎」くんお仕事の図。ライトを当てて撮影中です。

「焼きニョッキ ゴルゴンゾーラソース ローストアーモンド」1200円

ジャガイモと小麦粉との組合せて作る団子状のパスタのニョッキを、香ばしく焼き上げてコク深いゴルゴンゾーラチーズと合わせて、ローストアーモンドをパラパラと振りかけたもの。仕上げの焼うどんみたいな位置づけでしょうか(笑)。旨い。

デザートその1「ラズベリーのパブロバ」600円

パブロバは、サクッと焼いたメレンゲにラズベリーソースとクリームをのせたオセアニアの伝統的なデザート。そのネーミングは、20世紀初頭に活躍したロシアのバレリーナ「アンナ・パブロバ」に由来しているのだとか。彼女の軽やかな演技とパブロワの軽やかな食べごこちに共通点を見出したのでしょう。

デザートその2「フォンダンショコラ フルーツカード 柚子のソースで」600円

柚子の香りと酸味の効いたソースでいただきます。
フォンダンショコラとは、中にクリーム状のチョコレートが入ったチョコレートケーキ。フォンダンは「とろけるような」、ショコラは「チョコレート」の意味だそうです。※2月の限定商品でした。

「オーガスタス 」のごこち的まとめ

この日10品超の料理をいただきました。その感想はズバリ「肉類中心の料理なれど、あっさりさっぱり。刺身でいえば本マグロの赤身やカツオの土佐づくり。レアな焼き具合に鉄分豊富なしっとりとした味わい。ウイスキーの水割りを飲みながら際限なく食べ続けられる、翌日にダメージを残さない滋味の数々」長いかな?!
特記事項は、ふるさと食材にこだわった「オリジナル(愛媛県産の鯛)フィッシュ&チッップス」であります。
店の居ごこち、食べごこち、飲みごこちもモンクなし。
試食会に誘ってくれた「マックス江崎」くんと「オーガスタス」の皆さんに感謝多謝であります。