長野県松本・美ヶ原温泉 民藝のお宿「旅館すぎもと」

信州松本らしい土壁と梁を設えた、松本・美ヶ原温泉 民藝のお宿「旅館すぎもと」は、白骨温泉小梨の湯「笹屋」と同じ古民家再生のエキスパート降幡廣信氏の設計で、全室趣向の異なる、個性を持たせた部屋が自慢だ。

さざれの湯で温まったら、食通を唸らす料理に舌鼓

先ごろ新設した露天風呂「さざれの湯」(TOPの画像)のほかに、内湯と貸切風呂、温泉ジャクジーも備えている。
敷地内から湧き出る源泉は奈良時代から「束間(つかま)の湯」として親しまれている。

泉質はアルカリ性単純温泉で、無色澄明、ほのかな硫化水素臭が特徴だ。
随分多くの温泉を取材しているが、創作料理の数々とこだわりの手打ち蕎麦、選び抜かれた酒類は、食通のうるさい客たちをも唸らせている。

信州産の赤身の馬刺しと生ウニの組み合わせや、山のキノコづくし、珍しい山菜づくし、自家製ざる豆腐、とろける旨さの猪鍋など、料理へのこだわりとセンス、味は天下一品。
「とにかく旨いものが食べたい」という友人達に胸を張って紹介したくなるグルメ御用達のお宿だ。

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↑ご主人の花岡貞夫さんと猪鍋

民藝のお宿 旅館すぎもと(美ヶ原温泉) DATA

温泉・味処 民藝のお宿 旅館すぎもと(美ヶ原温泉)
住所 〒390-0221長野県松本市里山辺451-7
電話 TEL0263-32-3379/FAX0263-33-5830
地図

■『夕刊フジ』に好評連載の板倉あつし取材の「菜湯紀」を再編集したものです。