和歌山有田川温泉「鮎茶屋」の太刀魚とクエ鍋

和歌山有田川温泉「鮎茶屋」は、肝っ玉大女将花田優さんが18才で独立し、有田川沿いにドライブインを開設して築き上げた人気の温泉宿泊施設だ。

昭和63年には高速道路の新設を睨んで温泉掘削に挑戦。846mで見事に湯脈を堀り当てた。
泉質はナトリウム-塩化物泉で、日帰り温泉施設「光の湯」を併設している。
大露天岩風呂、寝湯、壺湯などのバリエーションがあり、源泉を超高温で蒸気化したミストサウナは女性客に人気が高い。

お客さんにはトコトン楽しんでくつろいでもらいたいと、マッサージのメニューが充実、手の平、足のウラはもちろん、「パソコン疲れ解消コース」30分、3000円もユニークだ。

夏場は鵜飼の本場だけあって鮎料理が中心だが、冬に向けては、日本一の水揚げを誇る箕島漁港直送の太刀魚姿造りがこの宿の名物。
新鮮なこの時期の太刀魚の刺身は思いのほか歯ごたえがあり、噛みしめるほどに旨味が口の中に広がる。高級魚クエの鍋コース(写真後ろ)も楽しめるグルメと温泉、両立の宿だ。

手前太刀魚姿造り、奥クエ鍋

鮎茶屋(有田川温泉)DATA

温泉・味処 鮎茶屋(有田川温泉)
住所 〒649-0312和歌山県有田市星尾37
電話 TEL0737-88-5151/FAX0737-88-7543
地図

■『夕刊フジ』に好評連載の板倉あつし取材の「菜湯紀」を再編集したものです。